お墓の基礎知識

お墓Q&A一覧

お墓の基礎知識
お墓選びにまつわる疑問
墓石のデザインや種類についての疑問
お墓に関する手続や制度についての疑問
お墓を建てた後の疑問

目次

私も家族もまだまだ元気。お墓なんてまだ早いのでは?
お墓はどこにでも建てられる?
墓地の種類にはどのような違いがある?
お墓にはどんな費用がかかる?

私も家族もまだまだ元気。お墓なんてまだ早いのでは?

生前に建てる事で様々なメリットが出てきます。

解説

生前にお墓を建てることは「寿陵」、あるいは「寿墓」「寿塚」「逆修墓」などと呼ばれ、古くから盛んに行われてきました。
お墓の風習を日本に伝えた中国には、「寿陵」をすると健康で長生きできるという言い伝えがあり、
このことは中国の古文書の多くに記載があります。
代表的なものとしては、秦の始皇帝が建てたと言われるお墓が有名です。
また、仏教の教えでも、生前に仏事を行う「逆修」には七倍のご利益があるとされています。
中国等の東洋だけでなく、エジプトのファラオが建てたピラミッドにも「寿陵」という目的が見られています。

また、近年の深刻な墓地不足も考え合わせると、
今の時代、生前健墓を行うことは先見性のある、時代にあった方法とも言えます。
自分自身で好きな場所や形式を選択し、時間的余裕もあるため落ち着いて考えることも可能で、
さらに相続税対策にも非常に効果があると言われています。

やがて自分自身が先祖になることを考えると、
ご家族にお墓の準備という苦労をかけさせたくないと願う気持ちはどなたにもあるはずです。
家庭の円満を守り、余裕のある生活を送るためにも、
人生の大切な大仕事として「お墓選び」「寿陵」をご検討されることをお勧めします。

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お墓はどこにでも建てられる?

建てられる場所には制限があります。

解説

墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法 昭和二十三年五月三十一日法律第四十八号)によると、
亡くなった遺体や遺骨を埋めてよい場所は「墓地として都道府県知事の許可を受けた区域」と限定されています。

お墓を建てることが出来る場所はその運営母体の違いにより、
国や地方自治体が管理をしている「公営霊園(公営墓地)」、
寺院などの管理団体が管理をしている「民営霊園(民営墓地)」、
寺院の敷地内にあって寺院が直接管理をしている「寺院墓所(寺院墓地・境内墓地)」、
以上3つに大別することができます。
基本的にお墓を建てる場合はこの3つが主な選択肢となります。

お墓探しでお客様のお眼鏡にかなった場所を選んだ後に実際にお墓を建てる際には、
これらの選択肢のうちから費用や立地条件・宗教・宗派の制約などの条件により墓地を選択して永代使用契約を結んで、
そこに墓石を建立することになります。
なお、墓所はいったん使用権を得るとそれを転売することはできず、
改葬する場合には更地にして返還する必要があります。

それぞれの墓地に建てるメリットやデメリットについては、
石の武蔵家のホームページ内で実際に紹介をしておりますので、
お墓探しに困った際は是非とも参考までに見ていただくと、お客様のお墓探しに便利なことと思います。

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墓地の種類にはどのような違いがある?

建てる場所ごとに大きな違いがあります。

解説

公営霊園

tama3都立霊園や市立霊園が代表的な公営の墓地です。

その特徴は、会社や特定の宗教団体ではなくて、地方公共団体が福利厚生を目的として設置しているというところになります。つまり、行政による市民のためのサービスであるという安心感が持てるところが最大のメリットです。

価格的には、周辺の墓地に比べて、必ずより安いということはありません。それでも人気が高い場合が多く、そのため簡単に申し込んで使用が許可される、ということではないの多くの実情のようです。

まずは抽選に応募できるための資格として、その地方自治体での居住年数とか、新規の焼骨の所持を求められるとかの条件制限があったり、抽選次第のことなので、いつになったら実際にお墓を使用できるようになるのかがわからない、というデメリットがあります。

都営霊園

yanaka3都営霊園とは東京都が管理運営する霊園です。公営とはいっても、23区内の東京都立霊園の募集区画の金額は、周辺墓地と比較しても、必ずしも安いものではありません。

しかし交通至便であることや、植樹の豊かさと墓域のスペースのゆとりなどの魅力から、大変に人気があります。また同じ都営霊園と言っても、八王子市や千葉県の松戸市内に設置されている都営霊園の空き区画の募集の場合には、都心部に比較して価格的には魅力的な選択肢となります。

一般的に人気の高い空き区画の募集ほど、抽選倍率が高く、当選の可能性は厳しく、実際に抽選倍率は数倍から数十倍にまでなっているのが現状です。

そのため、東京都では、応募のための資格そのものに厳しい条件設定をしていますが、私たちでお手伝いをさせて頂いているお客様の例でも、毎年応募していながら当選できなくて、競争倍率の低い郊外の都営霊園の空き区画への応募に切り替えたり、お住まい近くの民営墓地を検討される方などもいらっしゃいます。

民営霊園

DSC00598民営墓地とは、寺院の境内墓地や宗教自由の霊園など、地方自治体の経営でないものすべてを言います。「宗教自由」「宗旨宗派不問」とうたう「霊園」がすぐに思い浮かびますね。

寺院と違い、もともと信仰していた宗派に干渉されずにお墓を建てられることがメリットとなります。また、焼骨を持っていなくとも、希望すればすぐ買えることも利点の一つです。ただし、霊園ごとに、その墓地の使用規則はそれぞれに異なっています。

具体的には、墓地の大きさや形状、工事を依頼できる石材店など、個々に様々な制限がありますから、事前に一つ一つ確認して、承知しておく必要があります。また管理主体も様々な分だけ、経営状態が良くないという場合もあります。

最悪の場合は、単に霊園の管理が劣悪というだけではすまずに、霊園そのものが存立できなくなる可能性もありえます。また、同じ民営墓地といっても、寺院墓地の場合は、
一般の宗教自由の霊園とは運営の性格が大きく異なりますので、以下に別途にご説明をすることと致します。

寺院墓地

DSC01644寺院墓地とは宗教法人たる寺院が所有・管理する墓地です。

一般的にお寺に隣接する墓地のイメージでわかりやすいかと思います。寺院墓地の最大の特徴は、お寺さんがあって、そこに顔の見える住職がいることによる大きな安心感がある、という点です。また万一の時でも、安心して葬儀やその後の供養などをゆだねることができます。

墓や仏事など、判らない事を、何事も親身に対応してもらえる点も見逃せません。ただし寺院にお墓を持つということは、その寺院の宗派を信じて檀家になるということです。檀家としてのお付き合いについて、人によっては気になる点かもしれません。

事前に、住職に面談するなどして、人柄やお付き合い方など、しっかりと確認しておく必要があります。

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お墓にはどんな費用がかかる?

種類として大きく3つに区分されます。

解説

お墓を購入する場合に必要な費用については大きく3つに別れます。

その区分は、お墓を建てる墓地を使用するための「永代使用料」、
実際のお墓を建てるために必要な「墓石費用」、
お墓を建てた後にそのお墓を管理するために必要な「管理費」の3つです。

お墓選びでお墓を新規に求める際には、まずは「永代使用料」を支払い、
墓地を使用する権利を得る必要がありますが、
この永代使用料は墓地の立地条件や面積などにより異なります。
また、墓石そのものの値段に関してもお墓に使用する石材の質によって異なり、
一般的には国産のものよりも外国産の石材の方が、
比較的安価に求めることができると言われています。
但し、実際にお墓に使う石材の値段や種類によって、
石自体の色合いや模様が大きく変わります。
そのため、自分達で気に入った石材を選ぶことも大切です。
また、墓所・霊園に支払うための管理費については、
民営霊園等では必要になるケースが非常に多いですが、
一部の霊園では不要であるところもあります。

これら以外にかかる費用としては墓石を設置するための工事費や、消費税などがあります。
また、寺院墓所の場合にはこのほか、お布施や寄付金などが必要になる場合もあります。
これらの点はお墓探しを行う際には非常に重要な要素となります。

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