倍数接頭辞
皆様こんにちは。
石の武蔵家システム担当のやまもです。
多摩モノレールは今年で開業20周年を迎えました。
11月27日から開業20周年を記念したラッピング列車の運行、
記念乗車券や記念グッズの発売も行っております。
開業当初の2000年度の乗車数は約8万人でしたが、
2017年度には約14万人以上に伸び、
地域の足としてなくてはならない存在となっています。
モノレールとは1本の軌条により進路を誘導されて走る乗り物で、
鉄道の仲間といっても良い乗り物です。
このモノレールの「モノ」という部分の語源は、
ギリシャ語の倍数接頭辞となっており、意味としては1を表しています。
倍数接頭辞とは英語などにおける数を表すための接頭辞で、
主にラテン語・ギリシャ語に用いられることが多く、
具体的には単語であったり数学用語であったり、
分子構造を表す接頭辞や国際単位系における接頭辞であったりと、
主に19世紀以降の新しい技術につけられることが多いです。
例えば港や海岸で見ることのできるテトラポットの「テトラ(tetra)」は、
4つ飛び出ている部分から数字の4を表しており、
海の動物であるタコの英語名であるオクトパスについても、
脚が8本あるという事で数字の8を表す「オクト(octo)」を、
自転車の英語名であるバイシクルは車輪が二つですので、
数字の2を表す「バイ(bi)」が使われています。
それだけでなく、普段私たちが何気なく使っている単位についても、
これらの接頭辞が使われていることが多いのです。
例えば長さを表すセンチメートルやミリメートルやキロメートルも、
メートルの前の部分はすべて倍数接頭辞となっています。
これを応用する事でより簡潔に長さや重さの数字を表現することができるわけです。