先送りにしていたご夫婦のケース

先日主人が亡くなりました。

私達は結婚後、長男が生まれてすぐに家を購入したのですが、
家から歩いてすぐのところに素敵な寺院があり、その境内には大きな桜があって、
春になるとよく二人で桜を見に行っていました。
そしてお墓を建てるならここが良いねと話したこともありました。
また、子供たちも良くこの寺院に連れて行った事もありました。

お墓は主人が「どちらかが死んでから子供がやるだろう」と考えていたため、
生前に特に何もしていませんでした。
また、子供たちに対してもお墓については特に話をしませんでした。

主人が亡くなった後にエンディングノートを見てみると、
生前に通っていた寺院の事がしっかり書き残されていました。

子供たちもそこが気に入っていることをよく知ってくれているから、
そこであれば子供たちも良いと思うだろうとの考えから、
その寺院を見に行きました。
しかしその寺院では既に墓所の販売が完了していたのです。

生前に一歩踏み込んで話し合って墓所だけ用意、
あるいは外柵だけでも建てておけばこんな事にはならなかっただろうと思います。
子供たちも「お父さんが相談してくれていたらよかったのに」と言っていました。